畳の材料(畳表)
畳表はい草製品がほとんどです。中には化学繊維や和紙などを使って作られた物もありますが、まだあまり普及していません。
い草には、断面が丸い「丸イグサ」と三角の「三角イグサ(七島イ)」の2種類があります。
現在普及している畳表のほとんどが丸イグサを横方向に引き通して、諸目織りにしたものです。
三角イグサは目積織りにして琉球表に使われています。
畳表の品質は使われているい草の質と量によって決まります。
い草の質は長さが重要です。
他の草と同様に、根元が太くて白(黄色)く、穂先きほど細くなっています。
そこで長いい草を使う程、色や太さの均一な製品を作れます。
質の良いい草を使った畳表は、表面がきれいな物になります。
い草の量は、多いほど丈夫な畳表になります。
量を増やすためには、畳表の縦糸を強い材質にします。
い草の質と量の組み合わせで、畳表の品質は変わっていきます。
畳表を選ぶ際には、部屋の用途を考えて下さい。 居間のように大勢の人が集まるところには、丈夫な畳表。 客間等は、きれいな畳表を選ぶと良いと思います。
畳表は天然の草を使っているため一本ずつ草の色が違います。 一枚の畳表に4,000本以上の草が集まって畳表の色が作られています。中には目立つ草もありますが、それも天然素材の個性としてみて頂けると畳に愛着がわいてくると思います。
変わった材料としては、前出の琉球表や、丸い草を目積織りにしたもの、 い草を様々な色に着色したもの、根元と穂先きの色の違いを使って市松模様を作っているものなどがあります。